スチームボーイ - 羅夢の映画放浪記

スチームボーイ

スチームボーイ 通常版
評価 ★★★★☆

『AKIRA』(1988)で“ジャパニメーション”の表現力を世界にアピールした大友克洋による劇場用長編アニメ(2004年公開)。
製作期間9年、制作費24億円という大作だ。

時は19世紀半ば、舞台は世界初の万国博覧会を控えたイギリス。

少年レイは、祖父ロイドと父エディが発明した謎の球体・スチームボールを手にしたことから、アメリカのオハラ財団の手の者に捕われる。

連れて行かれたのは、巨大な機械の要塞・スチーム城。

そこで財団は、超高圧の蒸気を封じ込めたスチームボールの力を武器として売りさばこうとしていた。
レイはそれを阻止しようとするが…。

単純明快な冒険活劇を期待して観れば案外小難しい部分もあって肩すかしを食うが、細部まで描き込まれたスチーム城の描写にはとにかく目を見張る。
ダイナミックなアクションシーンなどはきっちり魅せつつも、王道というよりはどこかしらオフビート気味なのは、古い大友ファンにとってはむしろ吉報かも。

この映画は大友克洋の大作アニメーション。
『AKIRA』は日本の代表アニメといっても過言ではないくらい素晴らしい深い作品でした。

今回の作品は超圧縮スチームを発明した時代の人々の心情や運命を描いた作品。
この世界はスチームの力に頼っている世界(地球に似たパラレルワールド?)。
昔で言う蒸気をつかった、蒸気機関車を発明した時代ら辺の文明。
なんか、ちょいと退化した時代のように思えるが、実はエネルギーを全て使い切ってしまった未来に置き換えられる話でもあり、スチームに頼るしかなくなった時代なのかもしれない。
一部のレビューでは「スチームが現在の電気のように万能説が広がる世界設定、という空想科学的作品」と解釈した書き込みもあった。

とにかく、この時代ではスチームが現最大のエネルギー源という設定ということだけを頭にいれて置こうw

そんな中、原子と同じ威力を持つスチームの力を圧縮した『スチームボール』という物を開発。(まぁ、ここら辺の設定はリアルじゃなくなるが、核に置き換えて見ると分かりやすい。つまり核を開発した時代の話とリンクする事ができる。

これを悪用しようとする奴ら、戦争に使いたい奴ら、金儲けしたい奴ら~平和に使いたい人々の奪い合いの戦争が始まるっといった感じのストーリー。

『AKIRA』よりは深い話ではないが、核という、使い方を間違えれば危険な諸刃の剣的品物の扱いを「言い方や表現を変えて」風刺している作品ですね。

今までの深いテーマが隠された作品とは違い、ストレートすぎて呆気にとられた人も多かったみたいだが、9年かけただけあって、絵、音楽ともに最高の出来。

たしかにストーリーは単純明解だし、言い回しの表現が遠回しすぎて頭がこんがらがったりするものの、何回も見ないと理解出来ない作品でもないので、一回見ただけでお腹いっぱいになってしまうが、これはこれなりに面白い作品だと思うのですがいかがでしょうかw

興味があるなら、まずはレンタルして見てみようw
コレクションにしたくなる程面白かったら買えばいい。
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