FULL METAL JACKET フルメタル・ジャケット - 羅夢の映画放浪記

FULL METAL JACKET フルメタル・ジャケット

フルメタル・ジャケット
評価 ★★★☆☆

史上最高の戦争映画!(ジェイ・スコット/タイム)
見事にマッチしたキャスト達がスタンリー・キューブリックの元に勢揃い。

殺人者になるべくトレーニングされる非人間的なプロセスを描くベトナム戦争映画。
ジョーカー(マシュー・モディーン)、アニマル・マザー(アダム・ボールドウィン)、<デブ>のレナード(ビンセント・ドノフリオ)、エイトボール(ドレイン・ヘアウッド)、カウボーイ(アーリス・ハワード)他、全員が地獄の新兵訓練所に投げ込まれ、情け容赦ない教官ハートマン(リー・アーメイ)に鍛えられる。

次々と起こる激しいアクションとストーリー、痛烈なユーモアにあふれた台詞。
『フルメタル・ジャケット』は厳しい訓練を終え、舞台となるフエ市を悪夢のどん底に落とし入れた戦争を描いた大ヒット作品。

巨匠キューブリック監督がベトナム戦争に鋭いメスを入れた、衝撃の問題作である。

アメリカ南カロライナの海兵隊新兵訓練所に入隊したジョーカー、カウボーイ、パイルら若者たち。
彼らは鬼教官ハートマンのもとで、毎日地獄のような猛訓練に耐えるが、卒業前夜にパイルが教官をライフルで撃ち殺し、自殺するという事件が起こった。
数か月後、ジョーカーは戦地ベトナムでカウボーイと再会、共に戦うべく最前線へ向かうが…。

殺りくマシンとして家畜のような猛訓練を受ける新兵を描いた前半と、彼らがベトナムで実際に体験する修羅場のような戦場を描いた後半の2部構成で、戦争と、それによって人間性を失っていく兵士たちの狂気を冷徹な視点で追う。

すべての戦場シーンをロンドンのセットで撮影し、ジャングルがまったく登場しない出色のベトナム映画。

この映画はベトナム戦争を舞台に兵士達の心情を鋭く描いた作品。
戦争の本質や兵士達、軍隊のあり方を事細かくリアルに再現している。

金持ちや良い大学出の頭の良い人達は、兵士達を駒のように動かすだけ。
つねに戦争に行く人達は大体が貧乏人、黒人、そして知能遅れの人達という現実。
普通の仕事や頭の使う仕事等、定職につけない、仕事がない。。。
世の中でなんの役にもたたないのなら戦争で金稼いで来いと軍隊に送る親。
大金を一気に稼ごうとする人達。
人を殺しても正当化されるから入る人達。
そんな様々な人達がいる中、軍隊と言う一つの殺人マシーンを育てる課程をこの作品で見る事ができます。

しかし、その地獄の特訓は躊躇なく人を殺す思考を作る、過酷で過激な訓練。
その結果、教官をライフルで撃ち殺し、自殺する人が出てきてしまう。

オイラはこれが、この作品の最後のオチだと思ったが、、、物語はまだこれからだったw

後半は卒業生達の市街地での戦場シーン。
見えない敵に怯えながら進軍していくが、仲間の1人が敵兵にライフルで狙撃される。
仲間の仇ををとるべく、一丸となって狙撃兵を追い詰める。

・・・狙撃兵の正体はなんと、幼い子供だった。

戦場で戦ってる人質は敵も味方も一般市民。

本当に国を思って戦っている市民達が殺しあって、お偉い方は頭の中でプライドと利権のみを守っている。

そしてまた、上の一声で戦争が終る。

今までの殺しあいはなんだったのだろうか。

こんな空しい事があっていいのだろうか。

戦争とは何の為にやるのか、国の為ではなく、人間の貪欲によって生まれてるんじゃないか。
人種とは、国境とは、人とのつながりを作る壁なのだろうか。

色々考えさせられる、戦争作品の中でもかなり深い作品。

ただし、戦争アクションのような派手さはないので、期待しないようにw
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