ハンニバル・ライジング - 羅夢の映画放浪記

ハンニバル・ライジング

ハンニバル・ライジング 完全版 プレミアム・エディション
評価 ★★★★☆

怪物、覚醒。
劇場公開版ではカットされた未公開シーンを復活させた完全版本篇を収録!

1952年リトアニア。
戦争で家族と死に別れ、記憶の一部を失ってしまったハンニバル・レクターは、ソ連の孤児院での厳しい制裁から逃れるため、唯一の血の繋がりを頼りに叔父の住むパリへと逃亡。
そこでレクターは、後の彼の人格形成に影響を与えることになる、美しい日本女性との出会いを果たす。
ある日、市場で彼女が侮辱を受けたことをきっかけに、彼の封印されていた闇の扉が開き、内なる狂気が葬り去られた記憶とともに目覚めていくのだった・・・。

『ハンニバル・ライジング』のレクター(ギャスパー・ウリエル)は『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプキンスに匹敵するほどおとなしいが、復讐を描いたこのシリーズ作品は、トマス・ハリスの壮大な物語の熱心なファンを満足させる気味の悪い話だ。

ハンニバル少年(アーロン・トーマス)は、故郷リトアニアで餓えた兵士たちに妹のミーシャ(ヘレナ・リア・タコヴシュカ)が貪られる場面を見ることを余儀なくされ、妹を殺されたことに対する復讐を誓う。

レクター一家に対してだけでなく、第二次世界大戦中の他の家族に対しても戦争犯罪を行った者たちを殺害するのだ。

ハンニバルの復讐計画を描きながら、この映画はハンニバルが人食い行為を目撃したことで、貪欲に人肉を好むようになったことを正当化する心理的な含みを探っていく。

『ハンニバル・ライジング』の何よりも興味深い側面は、ハンニバルの子供時代のトラウマと、成人したのちの殺しへの執着を分析的に結びつけている点であり、これは同時に本作品の弱点にもなっている。

この結びつきは、レクターの複雑な人格をあまりにも単純化している。

たとえば、レクターの妹がメッタ切りにされてゆでられるフラッシュバックが、パリの肉市場を訪れるレクターと合わせて見ることができるのは刺激的ではあるが、両者の類似はあまりにも当たり前すぎる。

だが、レクターが医学学校の授業で遺体を解体することに秀でていた理由も伝わり、彼が犠牲者の頬を切り落として食べる理由も明確にしている。

ストーリーはハンニバルがセクシーな叔母レディ・ムラサキ(コン・リー)と交流する際だけは、込みいってくる。
ムラサキがハンニバルに頭部切断の技術を教えこむとき、視聴者はハンニバルの剣フェチぶりは、身体的な欲望の現れだと見るだろう。

この映画はハンニバル・レクターの幼少時代を題材にした作品。
ハンニバル博士がなぜ人を食うようになったのかの謎に迫るストーリー展開になっている。
ただ、じゃっかんこういう作品に多い、付け焼刃のような設定が残念。
それに、単なる復讐劇になってしまっているし、猿ぐつわは実は鎧の仮面具って本当かw

殺しに関しては初犯のせいか、お粗末な部分や衝動で殺したりと、あまり芸術性は感じられなかったね。
そういう所はリアルっちゃリアルだがw

ただ今回、物足りないと言えばなにかが物足りない。

復讐劇が以外とあっさりテイスト(エグイ映像は多いがw)で、もう少し濃密にしても良かったかもね。(あれ?もう終り?って感じだった。

それとやっぱり、アンソニー・ホプキンスのレクターが見たいという欲求があるせいだろうかw

まぁ、全体的に綺麗に仕上がっているし、テンポも良いので、ハンニバルシリーズファンとしては許せる範囲かな。
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