犯人に告ぐ - 羅夢の映画放浪記

犯人に告ぐ

犯人に告ぐ [DVD]
評価 ★★★☆☆

WOWOWでの放映後、劇場公開というパターンをとった本作は、確かにTVドラマっぽい作りも目につくが、サスペンスとしての緊迫感は十分過ぎるほどの出来。
「ドラマでも十分な日本映画」とは一線を画する。

神奈川県警の巻島警視は、少年誘拐事件の捜査で失態を犯し、左遷させられるが、6年後の連続少年殺害事件を指揮するために県警に呼び戻される。
TVのニュースショーに出演した彼は犯人を挑発するような言動を放ち、マスコミの注目も浴びてしまう。
犯人が世間やマスコミを観客のように操る「劇場型犯罪」とも違う、「劇場型捜査」の展開が斬新な、雫井脩介のベストセラーの映画化。

当たりハズレのある豊川悦司の演技だが、本作は完全に役にハマった成功例だろう。

過去の事件で少年を助けられなかった苦悩と、自分の家庭の問題を抱えながら、体を張って凶悪犯を追いつめる鬼気迫った演技に圧倒される。

TV業界のドラマはそれなりだが、警察内の人間関係に深くメスを入れた点も本作の興味深いところ。
小澤征悦ら助演陣のリアルな存在感によって、警察の階級社会がシニカルに描かれつつ、地道な捜査にも驚かされる。
事件現場のリアルな映像も含め、骨太なテーマが伝わってくる力作だ。

雫井脩介のベストセラー小説を豊川悦司主演で映画化!心に傷を負った刑事と姿なき殺人犯の緊迫の心理戦を描く本格サスペンス。
川崎で起きた連続児童殺人事件。
〈BADMAN〉と名乗りテレビに脅迫状を送りつけた犯人は3件目の犯行後、表舞台から姿を消す。
膠着した警察は捜査責任者をテレビに出演させる大胆な“劇場型捜査”を決断する。
担ぎ出されたのは過去に犯人を取り逃がし失脚した男・巻島。彼は犯人を挑発するが…。

【羅夢の感想 - ネタバレ無】

この映画は2007年に製作された、豊川悦司主演のサスペンススリラー。

内容的にはドロドロとした人間の嫌な部分を色々な視点から描かれている。
犯人の身勝手な考え方、警察の異常なまでのプライド、傲慢さ、でっち上げ、マスコミの視聴率主義、等々、人の為、正義の為に犯人を捕まえようとしている人は誰1人おらず、人間の醜さや欲望がどす黒く渦巻く様子なんかを上手くとらえられている作品です。

それにしても、警察はああいう態度をとらないと犯人を捕まえられないのだろうか。。。
異常者相手にしてると異常者と同等に落ちていってしまうのだろうか。。。
なんか、見てて気持ちがブルーになりましたw

そして最後、『トヨエツが目を見開いて終る』シーンの意図が全く分らなかった。。。

気になるので調べてみたら、監督は「得に意味はない」という事だそうですw
それと、目を見開く前に、「誘拐事件です」っていう言葉が入って、事件が一段落ついたのにすぐに別の事件が入ってしまい目を見開くっというシーンだったという説もある。
そのシーンが入っていないから、急に目をあけると、なんか特別な意味があると思うよねw

まぁ、なんかとってもシュールでエグイ作品だったなぁっと。
警察の評判がかなり落ちそうな危険な作品でもあるw
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