オリバー・ツイスト - 羅夢の映画放浪記

オリバー・ツイスト

オリバー・ツイスト [DVD]
評価 ★★★★★

もしチャールズ・ディケンズが生きていて、ロマン・ポランスキーの忠実な『オリバー・ツイスト』の映画化を見たならば、認め印を押したことだろう。
デイヴィッド・リーンの有名な1948年のディケンズの名作の映画化、そして1968年のキャロル・リードのオスカー受賞のミュージカルのほうが、ある意味では娯楽作品としては優れているが、ポランスキーの再映画化は、卓越した撮影技術とプロダクション・デザインの手の込んだ正統派の作品であると同時に、物語の感情的な文脈に深く根ざしたものとなっている。
ポランスキーもディケンズも、本作でバーニー・クラークが演じている若いオリバーと同様の個人的な経験がある。
ポランスキーは第二次世界大戦中のポーランドでナチ占領下のユダヤ人居住区に暮らし、ディケンズはヴィクトリア朝ロンドンで働きづめの青年期を過ごした。
この精神的な親近感が、ロンドン社会の年季奉公から逃げだしてフェイギン(ベン・キンズグズレー)と路上で生きる子供たちのスリ集団に入るたくましい孤児の物語に、確かな敬虔さを与えている。
みずからの不遜な願望のためにオリバーを利用する邪悪なビル・サイクスについては、圧倒的な脅威という描写では、ジェイミー・フォアマンは68年のミュージカル作品のオリバー・リードに及ばないが、この点もポランスキーの演出のほうが原作には忠実だ。
もっとも、ポランスキーの『戦場のピアニスト』も手がけたロナルド・ハーウッドによる脚本は、物語を短くするためにサイド・ストーリーや登場人物を必要に応じて刈りこんではいる。
全体的に見て、この『オリバー・ツイスト』はキングズレーの表情豊かな演技のお陰でこれまでの映画化作品より優れたものとなっており、ポランスキーはディケンズの小説の真髄をつかんだ思いやりのある着地点に到達しており、あらゆる年齢層の観客が今後長きに渡って、この作品を楽しんでいくことだろう。

総製作費80億円を投じて再現した19世紀ロンドンの街並みを舞台に、幸福を求める少年の冒険と成長を描いた文芸ドラマ。
救貧院を追放されたオリバー・ツイストは一路ロンドンを目指す。
やがて、窃盗団に拾われた彼は、恐ろしい事件に巻き込まれていき…。

【羅夢の感想 - ネタバレ無】

この映画は2005年に製作された、チャールズ・ディケンズの長編小説を映画化した作品。

内容的には、オリヴァーが孤児院で困難にめげずに立派に成長していく、そんなハートフルな物語。

家出した母が孤児院門前で倒れ、そのまま男の子を出産し息絶えてしまった。
孤児院に拾われたのだが、奴隷のような毎日。
そんなオリバーも8歳になった、しかし、葬儀屋に売られてしまう。
そこでも奴隷のように扱われ、ロンドンに逃走する。
ロンドンまで逃げる事に成功したのだが、そこで知り合った不良少年の親分に目を付けられ、泥棒家業をやらされる。
しかし、老夫婦のお金を盗みそこね警察につかまってしまう。

そんな感じのストーリー。

生まれた時から人生どん底の少年が、人生を一生懸命に生きていく姿が見所。
老夫婦との出会いで人生に大きな転機、少年に人生の最大のチャンスを与えられる。

2時間弱と長めのストーリーながらも飽きる事無く見る事が出来ます。

最後の盛り上がるシーン。
フェイギン(盗賊の親分)から少年を取り戻す所なんかは鳥肌物です。

まさに、これぞ映画という感じの素晴らしい作品です。
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