白いカラス - 羅夢の映画放浪記

白いカラス

白いカラス 【DTSスペシャル・エディション】
評価 ★★★☆☆

アンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマン共演、ある男女の人生を通して人種差別の複雑さを提起する人間ドラマ。
日本公開版と、キッドマンのセクシーシーンを含むUS公開版を収録した2枚組。

些細な事件をきっかけに職と妻を失った大学教授コールマン・シルクは、怒りと喪失の日々の中で、悲惨な過去を背負った女性フォーニアと出会う。
周囲の警告をよそに、フォーニアとの関係にのめり込んでいくコールマンは、50年間隠し通した秘密を初めて他人に打ち明ける…。
「クレイマー、クレイマー」のロバート・ベントン監督が贈る珠玉のヒューマン・ドラマ。

アンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマンという魅力的な共演で贈る切ない愛と人生の物語。
大学教授のコールマンは、黒人でありながら肌の色が薄かったために、ユダヤ人だと偽って生きてきた。
彼は授業での差別発言で退職に追い込まれ、妻も急死。
偶然知り合った、娘ほども年下の掃除婦フォーニアと恋に落ちる。
フォーニアも元夫からの暴力、子どもの死など悲しい過去を引きずっており、ふたりはたがいの心の傷をいやし合うのだった。

日本語のタイトルが示唆しているとおり、物語の軸はアイデンティティーを偽ってきたコールマンの苦悩。
現在の彼とフォーニアの関係に、青年時代の辛い思い出が重なっていく。
ホプキンスの抑えた表情に対し、キッドマンが悲しみに満ち、読み書きができない無学なフォーニアという難役で新境地の演技。
ふたりは驚くほど大胆なラブシーンにも挑戦している。
ロバート・ベントンの演出はあくまでも正攻法で、じっくりと人物の心を掘り下げ、背景となる自然も美しく映像に焼き付けられた。
ただ、スキャンダラスな物語のわりに静かな展開を、肩すかしと感じる人もいるかもしれない。

この映画は『アンソニー・ホプキン』と『ニコール・キッドマン』共演のヒューマンドラマ。
『クレイマー・クレイマー』を作った監督だけあって人種差別をテーマにした世の中を斬る作品を描いている。
しかし、ちょっとシュールすぎてあまり印象に残ってないのが残念・・・
面白いというより、綺麗にまとまってる人間ドラマを見たい人にはオススメ。
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