シルミド - 羅夢の映画放浪記

シルミド

シルミド/SILMIDO
評価 ★★★★☆

30年以上に渡り、隠蔽されてきたキム・イルスン暗殺計画である「実尾島事件」を映画化。
国に見捨てられた男達の誇りをかけた戦いを描く。
ソル・ギョングほか出演の、サスペンス・アクション巨編。

1968年4月、死刑囚ら31人の重犯罪者たちが無人島のシルミ島に送られた。
そこで彼らは刑の帳消しと引き換えに、北朝鮮の最高指導者・金日成の暗殺を命じられ、極秘の暗殺部隊へと成長していく。
だが政府の外交政策の転換で暗殺計画は中止。
しかも政府はこの部隊の抹殺を軍に命じるのだった…。

実在した684部隊が起こした衝撃の事件をもとに作られたこの映画は、見ているだけで鼻息が荒くなるほどの怒りに突き動かされる。
お国の方針変換で祖国統一のための英雄から、まるでゴミくずの扱いへと変わる兵士たち。
その姿があまりにも痛々しい。
いつの世も犠牲になるのは末端の人間なのだ。
この映画は、上司の一言で簡単にリストラされ、政治家の判断ひとつで戦争に突入しかねない現代に、まさにピッタリの文字通りの問題作だといえる。

キム・イルソン暗殺計画とそれを巡る工作部隊の反乱事件を描いた実録サスペンスアクション。
南北朝鮮の緊張が高まる1960年代末。“シルミド”と呼ばれる無人島に集められた31人の男たちに、キム・イルソン暗殺命令が下される。

この映画は実際に存在した684部隊という秘密部隊を題材にした物語。
684部隊の使命は北朝鮮の最高指導者・金日成(キム・イルスン)を暗殺する事。
しかし、正規軍ではなく、死刑囚という特殊な集まりの部隊。
皆、刑が帳消しになるという事で、必死に軍の訓練に耐える。
軍の訓練は半端なく厳しくいつも死と隣り合わせ。
その、厳しい訓練も耐え、いざ計画を実行しようとしていた矢先、突然の中止命令が下る。
死刑囚達はわけも分らず次の命令を待つが一向に命令が下らない。
そんな中、嫌な噂を耳にする。
それは、684部隊の解散だ。
解散すなわち、白紙になると言う事。
その意味は死刑囚達が一番良く知っている。
そう、それはひとり残らず殺されると言う事だ。

死刑囚とは言え、一度は国の為に命をはった者に対しての扱いは、いらなくなったから、闇にほうむるという国の怠慢であった。

ただで転ぶ死刑囚ではない、今までならった暗殺術を生き延びる為の脱出術、軍、国への恨みの武器として使い、戦うのであった。

そんな感じのお話。

この映画を見て、事実はもっと酷いのだろうっと思った。
死刑囚という設定も、実は一般市民から募集したと言う話。
訓練中にも厳しすぎて死亡していたそうだ・・・
反乱の理由も、更迭されて、なんの命令もない不安から、今度は自分達が抹殺されるのではないだろうか?という疑心暗鬼からと言うから驚き。
結構忠実に再現されてるんですね。

っと言う事は、この映画、韓国政府にとってかなりの問題作なんじゃないか?

ちょっと調べてみた所、やはり韓国政府では、かなり極秘のファイルだったようで、軍に息子を送りだした家族達もこの映画を見て事実を知ったみたいです。
オイラが、家族らに直接聞いた訳ではないので本当かどうかは定かではないけど、かなりの問題作には違いない。

まだ、戦争や軍関係の話で、こういう知らない事実が沢山あると思う。
こういう暴露映画が今後勇気ある人達によって暴かれていく事に期待したい。

しかし、最後に疑問が、、、こんな問題作、よく国が許したのぉ。
どこか違う国で極秘に撮ってゲリラ的に放映したのかしら。
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